iPhoneで使える3Dプリンター用スライサー、Safariで
OrcaSlicer、PrusaSlicer、Cura、Bambu StudioにはiPhone版がありません。オンラインスライサーならSafariで動きます。「ファイル」からSTLまたは3MFを選び、380+機種からプリンターを選べば、プリンターの横に立ったまま、OrcaSlicerがそのプリンターのプロファイルでスライスしたG-codeをダウンロードできます。iPhoneでスライスする手順
iPhoneはモデルと設定を表示するだけ。スライスはサーバーで行います。「ファイル」からファイルを選ぶ
「Choose a file」をタップし、「ファイル」の中を探します:「ダウンロード」、iCloud Drive、「このiPhone内」、またはGoogleドライブのようなストレージApp。50 MBまでのファイルは3D表示されるので、指でモデルを回して確認できます。プリンターと設定を選ぶ
メーカー、機種、ノズルを選び、印刷プロファイル、素材、インフィル、サポートを設定します。プリンターはアカウントに保存されるので、次のスライスはそのプリンターから始まります。スライスしてダウンロード
SafariがG-code(Bambu Labなら.gcode.3mf)を「ファイル」の「ダウンロード」に保存し、ページには印刷時間とフィラメントの重さが表示されます。プリンターへ送る
SafariでプリンターのWebインターフェースからアップロードするか、カードリーダーでSDカードにコピーするか、メーカーのアプリがファイルを受け付けるならそのアプリに共有します。iPhoneでできること
| iPhoneで使える? | 備考 | |
|---|---|---|
| SpeakCADオンラインスライサー | 使えます(SafariまたはChrome) | インストール不要 |
| OrcaSlicer、PrusaSlicer、Cura、Bambu Studio | 使えません | Windows、macOS、Linux用のデスクトップアプリ |
| SDカードやUSBメモリ | 使えます(「ファイル」App) | USB-CのiPhoneはUSB-Cリーダー、LightningのiPhoneはアダプタが必要 |
| Mainsail、Fluidd、OctoPrint、PrusaLink | 使えます(Safari) | プリンターと同じWi-Fiで |
| 料金 | 無料アカウントで無料、1日10ファイルまで |
スマートフォンでスライスする理由
プリンターのそばにある端末といえば、スマートフォンです。パーツが壊れた、Printablesにぴったりのモデルがあった、ノートパソコンは別の部屋にある。ブラウザで動くスライサーなら、間にパソコンを挟まずに、ファイルをスマートフォンからプリンターへ送れます。デスクトップのスライサーにはiPhone版がないので、お使いのプリンターのプロファイルでそれをするにはブラウザが手段になります。
iPhoneでのオンラインスライサーの仕組み
SpeakCADのオンラインスライサーはWebページです。50 MBまでのSTLまたは3MFをアップロードし、60+メーカー・380+機種からプリンターを選び、積層ピッチ、フィラメント、インフィル、サポート、速度、壁、ビルドプレートへの定着を設定して、G-codeをダウンロードします。スライスは、改変なしのコマンドライン版OrcaSlicer 2.4.2が、お使いのプリンター専用のプロファイルで、SpeakCADのスライスサービス上で行います。端末が表示するのはモデルと設定だけなので、エントリーモデルの端末でも、ワークステーションと同じ速さでファイルを受け取れます。
スマートフォンの画面では、設定が3D表示の下に縦に並びます。スクロールしながら一つずつ設定し、Sliceをタップすると、ファイルと一緒に数値(印刷時間、フィラメントのグラム数とメートル数、レイヤー数、サポート)が返ってきます。別の設定を試したいなら、変えてスライスし直すだけです。同じファイルを24時間以内にスライスし直しても、新しいファイルとしては数えません。
ファイルを選び、G-codeを見つける
Safariでダウンロードしたモデルは、Safariのダウンロード設定に応じて、iCloud DriveまたはiPhone内の「ファイル」のダウンロードフォルダにあります。スライサーのページでChoose a fileをタップし、そこへ移動します。iOSは先に写真ライブラリとカメラ、ファイルを参照する項目を表示することがあります。メッセージやメールで受け取ったモデルは、先に「ファイル」に保存しておく必要があります(「共有」から「"ファイル"に保存」)。
G-codeも同じ「ダウンロード」フォルダに保存されます。Safariが名前や拡張子を変えてしまった場合は、「ファイル」で名前を変更してください。Bambu Lab用のファイルは.gcode.3mfで終わる必要があります。
G-codeをプリンターへ届ける
- プリンターのWebインターフェース。 スマートフォンからは、たいていこれがいちばんの近道です。KlipperのプリンターはMainsailやFluidd、OctoPrintはプリンターにつないだ小さなコンピューターで動き、ネットワーク接続のPrusaのプリンターにはPrusaLinkがあります。SafariでプリンターのIPアドレスを開き、アップロードボタンをタップし、「ファイル」からG-codeを選んで印刷を始めます。
- SDカードやUSBメモリ。 USB-CポートのあるiPhone(iPhone 15以降)は、USB-Cのカードリーダーやメモリが使えます。それより前のiPhoneにはLightningのアダプタが必要です。カードは「ファイル」の「場所」に表示されるので、そこにファイルをコピーします。
- Bambu Labのプリンター。 microSDカードならいつでも使えます。Bambu LabのスマートフォンアプリBambu Handyは印刷の監視と開始ができますが、スマートフォンのストレージから.gcode.3mfを送れるかどうかはアプリのバージョンによるので、アプリで確認してください。
- ほかのメーカーのアプリ。 「ファイル」の共有シートからファイルを受け付けるものもあります。まずは小さなファイルで一度試してみてください。
スライスの前に
印刷時間・コスト計算ツールなら、アカウントなしで、モデルの印刷時間、フィラメント、コストを見積もれます。iPhoneから3Dプリントする方法では1回の印刷を最初から最後までたどり、パソコンなしで3Dプリントはできる?では、スマートフォンで代わりになること、ならないことを説明しています。
オンラインスライサーでできないこと
オンラインスライサーがスライスするのは、単一素材のモデル1つを、お使いのプリンターの標準プロファイルと上に挙げた設定で、というところまでです。マルチカラーのペイント、モディファイア、可変積層ピッチ、カスタム開始G-code、G-codeのレイヤーごとのプレビューには対応していません。そうした用途には、Windows、macOS、Linuxのパソコンで使うデスクトップのスライサー(OrcaSlicer、PrusaSlicer、Cura、Bambu Studio)が今も向いています。オンラインスライサーとデスクトップのスライサーで長所と短所を整理しています。
料金
オンラインスライサーは無料アカウントで無料です(カード登録もクレジットも不要)。1日10ファイルまでスライスでき、同じファイルを24時間以内に別の設定でスライスし直しても回数には数えません。有料プランのアカウントは1日60ファイルまでスライスできます。クレジットは消費しません。クレジットはエディターでAIに変更を頼むときに使うものです。アカウントが必要なのは、スライスがSpeakCADのスライスサービス上で動いているためで、1日の上限は誰にとっても速く使える状態を保つためのものです。
あなたのファイル
ファイルはブラウザからスライスサービスへ直接送られ、SpeakCADのWebサーバーを経由することはありません。スライスは一時フォルダで行われ、そのフォルダは処理が終わると削除されます。ファイルが保存されることはありません。唯一の例外は、登録前にSpeakCADのスライサーページにドロップしたファイルです。このファイルは圧縮した3MFとして非公開のストレージに置かれ、スライサーで開くまで(最長24時間)待機したあと削除されます。
よくある質問
ブラウザで使えるものがあります。SpeakCADのオンラインスライサーはiPhoneのSafariで動きます。「ファイル」からSTLまたは3MFを選び、380+機種からプリンターを選べば、OrcaSlicerがそのプリンターのプロファイルでスライスしたG-codeをダウンロードできます。OrcaSlicer、PrusaSlicer、Cura、Bambu StudioにはiPhone版がありません。
できます。オンラインスライサーは、スマートフォンのファイルからSTLを受け取り、サーバーでお使いのプリンターのプロファイルでスライスして、G-codeをスマートフォンに返します。スマートフォンが表示するのはモデルと設定だけです。
Safariのダウンロード設定に応じて、iCloud DriveまたはiPhone内の「ファイル」Appの「ダウンロード」フォルダです。Safariのダウンロードの矢印から、最近のダウンロードを確認できます。
プリンターと同じWi-Fiにつないで、SafariでプリンターのWebインターフェース(Mainsail、Fluidd、OctoPrint、PrusaLink)からアップロードするか、カードリーダーでプリンターのSDカードやUSBメモリにコピーします。「ファイル」から共有したファイルを受け付けるメーカーのアプリもあります。
できます。お使いのBambu Labの機種向けにスライスして.gcode.3mfを作り、カードリーダーでプリンターのmicroSDカードにコピーします。Bambu HandyでiPhoneのストレージからファイルを送れるかどうかは、アプリのバージョンによります。
必要ありません。スライスはサーバーで行い、スマートフォンは3Dプレビューを表示して、できあがったファイルをダウンロードするだけです。とても大きなモデルだと、古いスマートフォンではプレビューが重くなることがあります。
はい。無料アカウントがあれば無料(カード登録不要)で、1日10ファイルまでスライスできます。クレジットは消費せず、同じファイルを24時間以内に別の設定でスライスし直しても新しいファイルとしては数えません。有料プランのアカウントは1日60ファイルまでスライスできます。
ファイルはブラウザからスライスサービスへ直接送られ、SpeakCADのWebサーバーを経由することはありません。スライスは一時フォルダで行われ、そのフォルダは処理が終わると削除されます。ファイルが保存されることはありません。唯一の例外は、登録前にSpeakCADのスライサーページにドロップしたファイルです。このファイルは圧縮した3MFとして非公開のストレージに置かれ、スライサーで開くまで(最長24時間)待機したあと削除されます。
60+メーカー・380+機種で、それぞれOrcaSlicer 2.4.2が同梱しているプロファイルを使います。Bambu Lab、Prusa、Creality、Elegoo、Anycubic、Voron、Qidi、Sovol、Flashforge、Snapmakerなどです。Bambu Labのプリンターにはスライス済みの.gcode.3mf、ほかのメーカーにはすべて通常の.gcodeを出力します。