Androidのスマートフォンやタブレットで使える3Dプリンター用スライサー
OrcaSlicer、PrusaSlicer、Cura、Bambu StudioにはAndroid版がありません。オンラインスライサーなら、AndroidのスマートフォンやタブレットのChromeで動きます。「ダウンロード」やドライブからSTLまたは3MFを選び、380+機種からプリンターを選べば、OrcaSlicerがそのプリンターのプロファイルでスライスしたG-codeをダウンロードできます。Androidでスライスする手順
スマートフォンやタブレットでの作業はChromeと「ファイル」アプリだけ。スライスはサーバーで行います。ファイルを選ぶ
「Choose a file」をタップします。Androidのファイル選択画面が開き、「ダウンロード」、Googleドライブ、挿してあるUSBメモリが表示されます。機種によっては、先にカメラかファイルかを聞かれます。50 MBまでのファイルは3D表示されます。プリンターと設定を選ぶ
メーカー、機種、ノズルを選び、印刷プロファイル、素材、インフィル、サポートを設定します。プリンターはアカウントに保存され、次回もそのまま使えます。スライスしてダウンロード
ChromeがG-code(Bambu Labなら.gcode.3mf)を「ダウンロード」に保存し、通知パネルに表示します。プリンターへ送る
ChromeでプリンターのWebインターフェースからアップロードするか、USB-Cポートに挿したSDカードやUSBメモリにコピーするか、メーカーのアプリがファイルを受け付けるならそのアプリで開きます。Androidでできること
| Androidで使える? | 備考 | |
|---|---|---|
| SpeakCADオンラインスライサー | 使えます(Chrome) | スマートフォンとタブレット。インストール不要 |
| OrcaSlicer、PrusaSlicer、Cura、Bambu Studio | 使えません | Windows、macOS、Linux用のデスクトップアプリ |
| SDカードやUSBメモリ | ほとんどのスマートフォンとタブレットでUSB-C経由で使えます | 「ファイル」アプリに表示されます |
| Mainsail、Fluidd、OctoPrint、PrusaLink | 使えます(Chrome) | プリンターと同じWi-Fiで |
| 料金 | 無料アカウントで無料、1日10ファイルまで |
Androidにブラウザで動くスライサーが必要な理由
主なスライサーはWindows、macOS、Linux用のデスクトップアプリで、どれにもAndroid版はありません。Playストアにはサードパーティのスライサーアプリがいくつかありますが、試すなら、別の機械のプロファイルを借りるのではなく、お使いのプリンターのプロファイルがあるかを確認してください。ブラウザで動くスライサーなら、デスクトップ版と同じOrcaSlicerのプロファイルを使います。
Androidでのオンラインスライサーの仕組み
SpeakCADのオンラインスライサーはWebページです。50 MBまでのSTLまたは3MFをアップロードし、60+メーカー・380+機種からプリンターを選び、積層ピッチ、フィラメント、インフィル、サポート、速度、壁、ビルドプレートへの定着を設定して、G-codeをダウンロードします。スライスは、改変なしのコマンドライン版OrcaSlicer 2.4.2が、お使いのプリンター専用のプロファイルで、SpeakCADのスライスサービス上で行います。端末が表示するのはモデルと設定だけなので、エントリーモデルの端末でも、ワークステーションと同じ速さでファイルを受け取れます。
スマートフォンでは設定が3D表示の下に並び、タブレットでは横に並びます。同じファイルを24時間以内に別の設定でスライスし直しても新しいファイルとしては数えないので、2つの積層ピッチを比べても1ファイル分で済みます。
ファイルを選び、G-codeを見つける
Choose a fileをタップします。Androidのファイル選択画面には、最近のファイル、「ダウンロード」、Googleドライブ、挿してあるUSBメモリやカードが並びます。細かな配置はAndroidのバージョンとスマートフォンのメーカーによって違い、機種によっては先にカメラやアプリの選択を表示します。Chromeでダウンロードしたモデルは「ダウンロード」にあります。
ChromeはG-codeをダウンロードに保存し、「ファイル」アプリ(Files by Googleやメーカーのファイルマネージャー)と通知パネルに表示します。見慣れないファイル形式だとChromeが警告した場合は、そのままファイルを保存してください。G-codeはプリンター用の命令を書いたテキストファイルです。2回目のダウンロードで名前に「(1)」が付いた場合は、「ファイル」アプリで名前を変更してください。Bambu Lab用のファイルは.gcode.3mfで終わる必要があります。
G-codeをプリンターへ届ける
- プリンターのWebインターフェース。 KlipperのプリンターのMainsailやFluidd、OctoPrint、ネットワーク接続のPrusaプリンターのPrusaLinkは、どれもChromeで開けます。プリンターのIPアドレスを入力し、アップロードボタンをタップして、「ダウンロード」からG-codeを選び、印刷を始めます。
- SDカードやUSBメモリ。 USB-CポートのあるAndroidのスマートフォンやタブレットのほとんどは、USB-Cのカードリーダーやメモリを読めます(USB OTG)。設定でこの機能をオンにする必要がある機種も一部あります。カードは「ファイル」アプリに表示されるので、「ダウンロード」からファイルをコピーし、抜く前に「ファイル」アプリの取り出し(マウント解除)を使ってください。
- Bambu Labのプリンター。 microSDカードならいつでも使えます。Bambu LabのアプリBambu Handyは印刷の監視と開始ができますが、スマートフォンのストレージから.gcode.3mfを送れるかどうかはアプリのバージョンによるので、アプリで確認してください。
- ほかのメーカーのアプリ。 「ファイル」アプリから共有したファイルを開けるものもあります。まずは小さなファイルで一度試してみてください。
スライスの前に
印刷時間・コスト計算ツールなら、アカウントなしで、印刷時間、フィラメント、コストを見積もれます。Androidのスマートフォンやタブレットから3Dプリントするでは、1回の印刷を最初から最後までたどっています。
オンラインスライサーでできないこと
オンラインスライサーがスライスするのは、単一素材のモデル1つを、お使いのプリンターの標準プロファイルと上に挙げた設定で、というところまでです。マルチカラーのペイント、モディファイア、可変積層ピッチ、カスタム開始G-code、G-codeのレイヤーごとのプレビューには対応していません。そうした用途には、Windows、macOS、Linuxのパソコンで使うデスクトップのスライサー(OrcaSlicer、PrusaSlicer、Cura、Bambu Studio)が今も向いています。オンラインスライサーとデスクトップのスライサーで長所と短所を整理しています。
料金
オンラインスライサーは無料アカウントで無料です(カード登録もクレジットも不要)。1日10ファイルまでスライスでき、同じファイルを24時間以内に別の設定でスライスし直しても回数には数えません。有料プランのアカウントは1日60ファイルまでスライスできます。クレジットは消費しません。クレジットはエディターでAIに変更を頼むときに使うものです。アカウントが必要なのは、スライスがSpeakCADのスライスサービス上で動いているためで、1日の上限は誰にとっても速く使える状態を保つためのものです。
あなたのファイル
ファイルはブラウザからスライスサービスへ直接送られ、SpeakCADのWebサーバーを経由することはありません。スライスは一時フォルダで行われ、そのフォルダは処理が終わると削除されます。ファイルが保存されることはありません。唯一の例外は、登録前にSpeakCADのスライサーページにドロップしたファイルです。このファイルは圧縮した3MFとして非公開のストレージに置かれ、スライサーで開くまで(最長24時間)待機したあと削除されます。
よくある質問
ブラウザで使えるものがあります。SpeakCADのオンラインスライサーは、AndroidのスマートフォンやタブレットのChromeで動きます。STLまたは3MFを選び、380+機種からプリンターを選べば、OrcaSlicerがそのプリンターのプロファイルでスライスしたG-codeをダウンロードできます。OrcaSlicer、PrusaSlicer、Cura、Bambu StudioにはAndroid版がありません。
使えません。どちらもWindows、macOS、Linux用のデスクトップアプリです。Androidでは、ブラウザで動くスライサーか、Playストアのサードパーティのスライサーアプリ(プリンタープロファイルの確認が必要)を使います。
「ダウンロード」フォルダです。ダウンロードが終わると、「ファイル」アプリと通知パネルに表示されます。
同じWi-Fiにつないで、ChromeでプリンターのWebインターフェース(Mainsail、Fluidd、OctoPrint、PrusaLink)からアップロードするか、スマートフォンのUSB-Cポートを使ってプリンターのSDカードやUSBメモリにコピーします。「ファイル」アプリから共有したファイルを開けるメーカーのアプリもあります。
ほとんどの機種でできます。スマートフォンにUSB-Cのカードリーダーを挿すと、カードが「ファイル」アプリに表示されます。そこにG-codeをコピーし、抜く前にマウントを解除してください。先に設定でUSB OTGをオンにする必要がある機種も一部あります。
使えます。オンラインスライサーはスマートフォンと同じようにAndroidタブレットのChromeでも動き、大きな画面では設定が3D表示の横に並びます。
できます。お使いのBambu Labの機種向けにスライスして.gcode.3mfを作り、USB-CのカードリーダーでプリンターのmicroSDカードにコピーします。Bambu Handyでスマートフォンのストレージからファイルを送れるかどうかは、アプリのバージョンによります。
はい。無料アカウントがあれば無料(カード登録不要)で、1日10ファイルまでスライスできます。クレジットは消費せず、同じファイルを24時間以内に別の設定でスライスし直しても新しいファイルとしては数えません。有料プランのアカウントは1日60ファイルまでスライスできます。
ファイルはブラウザからスライスサービスへ直接送られ、SpeakCADのWebサーバーを経由することはありません。スライスは一時フォルダで行われ、そのフォルダは処理が終わると削除されます。ファイルが保存されることはありません。唯一の例外は、登録前にSpeakCADのスライサーページにドロップしたファイルです。このファイルは圧縮した3MFとして非公開のストレージに置かれ、スライサーで開くまで(最長24時間)待機したあと削除されます。
60+メーカー・380+機種で、それぞれOrcaSlicer 2.4.2が同梱しているプロファイルを使います。Bambu Lab、Prusa、Creality、Elegoo、Anycubic、Voron、Qidi、Sovol、Flashforge、Snapmakerなどです。Bambu Labのプリンターにはスライス済みの.gcode.3mf、ほかのメーカーにはすべて通常の.gcodeを出力します。